さてさて・・・久々の更新。
最近TVや新聞で燃料電池車の話をよく見る。
トヨタがFCVを年内に出すとかホンダが来年だすとか色々。
本当に実用化になるのだろうか・・・? なるんだろうなぁ・・・。
実は仕事で多少FCV関連に絡んでおります。
一番ネックになる水素ステーションも報道以上にかなりの数が着工している。
気づかないうちに「あれ?こんな所に水素ステーション」てな事になるんですよ。
電気自動車の給電施設EVステーションは事業自体が全く採算に乗らないから、いくら国
が後押ししても設置する事業所はほとんど増える見込みは無い。
せいぜい車のディーラーやショッピングセンターが客寄せ程度の感覚で設置している程
度。
まあ一部のガソリンスタンドも国策のバーターで御義理でつけてますが。
じゃあ、ハイブリッド車がこの先どこまで伸びるかと言えば、かなり見通しが悪いらし
い。
ハイブリッドもEVも蓄電池の寿命が車体よりはるかに短く5~6年で多額の交換費用が
発生する。
ハイブリッド車を販売している一部のディーラーでは上得意のサンデードライバーには勧
めていないのが現実。すでに交換費用で揉めた事例もあるらしい。
そりゃ車検で「電池交換含めて60万です」なんて聞いたらびっくりするよ。
国内メーカの中にはすでに新機軸のハイブリッドを開発して発売寸前だったのに販売取り
止めたところもある。
では、では、FCVはどうかというと、水素の販売価格が現状では卸値で140円程度。これ
は技術革新と生産量が増えれば1/3程度、すなわち現行のガソリン程度に落ちる見込み。
水素を作るときに使う電気が云々言う人がいるけど、これも常温反応する触媒が開発途中
だから反対意見の論拠に乏しいし、現在の日本の産業ではコンビナートから出る余剰水素
も十分あるから電気どうのこうのという次元では無いと思う。
国内のとある商社では世界初の水素運搬船を建造して、オーストラリアの工場から輸入す
る商談が纏まりつつあるらしい。
EVやハイブリッドと何が一番違うかといえば、水素はガソリンに代わる商品価値と値付け
が出来るから、施設さえ整えば採算ベースに乗せられると言う事。
国としても原油や蓄電池用のレアアースの輸入に掛かっている輸送費をインフラや車両購
入の補助に回す事が出きれは煩わしい外交問題も少なくて済む。
国内生産した水素の販売量が増えれば各種税金で補助金も回収出来るし内需が潤う。
「水素は怖い」と思っている人が多いでしょうけど、これは保存や充填技術がかなり進歩
していて今年の10月には新しい規制緩和基準が出るらしい。
充填関連の技術は水素先進国のスエーデンと提携協議が整ったと言うし・・・。
何より国内で燃料を生産してCO2や排ガス公害無くて、現行のガソリン車と同じメンテナ
ンスで維持できる。
と、まぁ、ほとんど新聞の受け売りですが・・・。
とどのつまり何が言いたいのかと言えば、FCVが売れれば私の仕事も増えて給料も上が
るって事なんです。
・・・何?お隣さんが「わが国の方がFCV先進国だ」って?
だってお隣さんは国内需要がほとんど無いでしょう?
物ってのは売れて使われてなんぼなんですよ。
ドンパチやってる中東もエネルギー革命が起こったらそれ所じゃないでしょう・・・。
昨夜ネットで見た爆撃で後頭部吹き飛ばされた少女の死に顔が痛ましかった・・・。